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母の南條みよしが1937年に、沖縄初めてのバレエ教室として首里の地に創設した「南條バレエ研究所」を引き継ぎ「南条幸子バレエ研究所」と名称を改めたのは1969年のことでした。
東京の橘バレエ学校、牧阿佐美バレエ団で数多くの古典バレエの舞台を踏んできた私は沖縄に戻り、バレエ一筋に指導にあたってきました。以来、当研究所はクラシックバレエの正統派スクールとして地域に迎えられてきました。
バレエは芸術です。バレエはしなやかで強い身体と知性、そして美しさを感ずる感性を育みます。正しくかつ優雅な技術を身につける日々の基本レッスンでは、技術の向上に伴い、精神力も養われます。そしてその基に、生活の隅々にある美を視る心があることで、その喜びを体で表現し、見る人に感動を伝えるのです。
どの子にも良い資質が備わっています。それぞれの個性を見つけ、伸ばすことが当研究所の教育の原点です。
80年を越えて地域の人々に愛されてきた当研究所の卒業生は国内外のバレエ団や宝塚歌劇団等の舞台芸術界を始め、さまざまな業界で活躍しております。バレエで培われる バランスの取れた情操教育が実を結んだからでありましょう。
当研究所の子どもたちは仲間達と切磋琢磨しながら練習に励み、毎年の発表会では大きな舞台に立ちます。
大勢のお客様からの拍手を浴び、日頃の成果を披露する経験は特別なものです。そこで湧き上がる感情は子どもたちの心に深く、一生と刻み込まれるものとなるでしょう。
どうぞ、当研究所を皆様が秘めた芸術世界へ、また豊かな人生へ導くドアとして、開いて下さい。 |
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幼少より母・南條みよしのもとでバレエを学び、1963年に橘バレエ学校に入学。以降、同校での研鑽を積むとともに、在学中から牧阿佐美バレエ団の全公演に出演し、実践的な舞台経験を重ねた。1968年に橘バレエ学校を卒業後は雑賀淑子に師事。
1969年、故郷沖縄に戻り母の主宰していた「南條みよしバレエ研究所」を継承。「南条幸子バレエ研究所」と名称を改め、自ら主宰として沖縄におけるバレエ教育と舞台芸術の発展に尽力してきた。
創作活動においては、「大自然」を主題とした壮大で詩的な世界観を特徴とし、優美さと力強さ、繊細さを兼ね備えた独自の舞台作品を多数発表。
代表作には『The Sea(海)』、『生命の誕生』、『Space and Time(宇宙)』などがあり、沖縄の地から発信する芸術表現として高い評価を得ている。
その功績として、2000年に沖縄タイムス芸術選賞奨励賞受賞、2011年には沖縄タイムス芸術選賞大賞を受賞。2015年には第18回NBA全国バレエコンクールにて指導者特別賞を受賞、同年には第37回(2014年度)琉球新報活動賞を受賞している。
また、1982年の日本バレエ協会沖縄支部の設立時から運営委員を務めるなど、教育・創作・運営の各方面で沖縄のバレエ界を牽引してきた。 |
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